海外ブログ[欧州]拡大する欧州の社会、文化と人間模様


2007.09.05
欧州の夏休み

今年の欧州の夏は、それほど夏らしい暑さを感じることなく終わりそうです。

家族を大事にするヨーロッパ人は、子供の学校の夏休みにあわせて、7月から8月頃に夏休みをとります。一方、子供のいない家族は、その繁忙期を避け、あえて、6月や秋に休みを取るようです。

日本ではうらやましく思われる長期の休みも、最近のオランダ人は4週間程度取ることが、ざらに見られるようになりました。オランダの祝祭日の数は年間11日で、日本の16日より少なく、それを法定の休み20日(一般的なフルタイムの場合)で補っているようにも思えます。それでも、まとまった休みを何週間も取れるのは、なかなか休日の申請をしにくい日本にあっては、遠い他国の夢のように思えます。

さて、ヨーロッパ人の休みの過ごし方はどうでしょうか。

一般的には、夏は、南仏、イタリア、スペインなどの南ヨーロッパの地域へのキャンプに家族で出かけることが多いようです。冬は、アジアやメキシコなど、いわゆる、リゾートビーチ、またはスキーへの脱出が多く見られるように思います。

夏休みのシーズンは、南仏までの高速道路も込みがちです。中でも、ひときわひんしゅくを買うといわれるのが、オランダナンバーのキャンピングカーとのうわさです。このキャンピングカーが高速道路の主な渋滞の原因になっているようです。

私はこの夏はフランスのブルゴーニュでキャンプをしてみました。キャンプ場は、欧州の各所にたくさんあり、レストランや売店など、かなり充実した施設をもつキャンプ場も珍しくありません。『ワインの王』と呼ばれる地域で、黄金のぶどう畑に囲まれながら、その地のワインとフォアグラとエスカルゴを調理して食べるのは、精神的にはかなりぜいたくな休日でした。

ブルゴーニュまではアムステルダムから約800キロメートル。アムステルダムからは、ベルギーとルクセンブルクを経由してフランスに入ります。日本では気の遠くなるような運転時間と高速料金に、体も財布も痛みそうですが、道幅が広く空いているので、思ったほど体も疲れません。

欧州の高速道路は、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクのベネルクス三国やアウトバーンで有名なドイツでは、高速料金は無料です。スイスやオーストリアは期間パスの購入が義務付けられています。一方、フランスやイタリアは、日本のように特定区間に料金所が設置され徴収されます。それでも、日本ほど料金が高くはありません。ブルゴーニュまでなら、350キロメートルほどフランス国内を走りますが、高速料金は15ユーロ程度で済みます。

さて、このブルゴーニュのキャンプ場、オランダから800キロメートル離れていても、飛び交う言葉の多くがオランダ語、止まる車も半分がオランダナンバーでした。うわさに聞く、オランダ人のキャンプ好きを目の前にして、正直驚きました。

モンサンミッシェル
モンサンミッシェル

場所を変えて、古城で有名なロワール地方やモンサンミッシェルのあるノルマンディ地方まで来ると、英国ナンバーの車も増えてきます。「Fish&Chips あります」、との看板も増えてきますので面白いものです。

家族を大切に、自然に溶け込むスタイルは、結構、ヨーロッパ人のよきスタイルではないかと思います。この面、私も見習って、彼らに溶け込んで生きたいと思います。

2007.09.05この記事のURL
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池内清伸
(いけうち きよのぶ)

新日本アーンスト アンド ヤング税理士法人 税理士

歴史、芸術と酒をこよなく愛し、欧州各都市に神出鬼没する吟遊詩人。

オランダから欧州各国の駐在員と連携して、生の情報を発信します。

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